(こちらの記事は2024年2月22日に更新されました)
「キャンプで雨が降ってきて片付けにものすごく手間と時間を要して辛かった…」
「キャンプで雨が降ってきても片付けを効率的に済ませるためのポイントを知りたい!」
こちらの記事はこのようなお悩みやご要望をお持ちの方に向けて書いています。
アウトドアレジャーを楽しむにあたっては、良くも悪くも天気の影響を受けますよね。
これはキャンプも同様で、キャンプを続けていると、真夏の直射日光や梅雨の時期の雨、真冬の雪などともうまく付き合っていく必要があります。
そして天気の影響の中でも、キャンパーにとって特に影響が大きいのが「雨」ではないでしょうか。
設営後に雨が降ってくると、テントやタープ外の活動範囲が狭まり予定していたことが出来なくなってしまいます。
また、設営中や片付け中に雨が降ってきた場合は、雨の程度によってはキャンプギアもキャンパーもずぶ濡れになってしまいます。
濡れたままのキャンプギアは車の中には乗せられないため、拭いたり乾かしたりしてから車に乗せる必要があることから、雨の中の片付けは手間が非常に増えます。
濡れたままのキャンプギアを車に積むと、車内に湿気が溜まって嫌なニオイがすることもあるので濡れたギアは拭いたり乾かしたりしてから積むようにしましょう!
そんな雨キャンプの片付けを効率化できると、雨のキャンプでのストレスを軽減することができます。
そこでこちらの記事では、雨キャンプ時の片付けに苦労した経験のある筆者が、雨キャンプ時の片付けを効率化するための準備や心構えと、雨キャンプ時の片付けを効率化するための5つのポイントを解説します。
キャンプ時の洗い物が億劫に感じなくなるテクニックについては以下の記事をご覧ください。
結論(片付け効率化の準備と心構え・片付け効率化の5つのポイント)
先に結論を記載します。
雨キャンプ時の片付けを効率化するための準備や心構え
雨キャンプ時の片付けを効率化するための準備や心構えは以下のとおりです。
雨キャンプ時の片付けを効率化するための5つのポイント
雨キャンプ時の片付けを効率化するための5つのポイントは以下のとおりです。
以降で詳細を解説します!
そもそも雨キャンプ時の片付けが大変な理由は?
雨キャンプの片付けを効率化するためのポイントをご紹介する前に、そもそもなぜ雨キャンプの片付けが大変なのかを見ていきましょう。
これまでの雨キャンプの経験をもとに筆者が考える雨キャンプの片付けが大変な理由は以下の通りです。
片付け時にキャンプギアや着替えなどの荷物が濡れる
雨キャンプの片付け時には、ほぼ必ず、キャンプギアや着替えなどの荷物が濡れます。
雨に濡れたキャンプギアをそのまま車に載せて放置してしまうと、車内の湿度が上がって窓が曇ったり、湿気によって嫌なニオイを生じるもとになります。
このため、濡れたキャンプギアは可能な限り拭き取って車に載せる必要があります。
地面に設置しているキャンプギアが泥まみれになる
雨キャンプの片付け時には、荷物が濡れるだけでなく、地面に設置しているキャンプギアが泥まみれになります。
泥が付着した状態でキャンプギアをそのまま車に載せて放置してしまうと、濡れたままのキャンプギアを放置した時と同様に、車内の湿度が上がって窓が曇ったり、湿気によって嫌なニオイを生じるもとになります。
このため、泥が付着したキャンプギアも可能な限り拭き取って車に載せる必要があります。
片付け時にキャンパー自身が濡れる
雨キャンプの片付け時に濡れてしまうのはキャンプギアや荷物だけではありません。
雨の中片付けをしていると、当然キャンパー自身も雨に濡れることになります。
片付けで雨に濡れたまま放置すると、後々風邪をひいてしまうこともあるため、着替える必要があります。
濡れたテントやタープを後々乾かす必要がある
雨キャンプの片付けで最も労力を要すると言っても過言ではないのが、雨に濡れたテントやタープの片付けです。
キャンプ場は通常、チェックアウト時刻が決まっています。
チェックアウト時刻までに雨が止んでテントやタープが乾けば問題ないですが、乾かなかった場合や雨が降り続いている場合はテントやタープが濡れたまま片付ける必要があります。
材質にもよりますが、特にTC材質やコットン材質のテントやタープは雨に濡れるとさらに重くなるため、雨に濡れたまま持って帰るのは一苦労です。
また、濡れたまま持って帰ってた場合は、家に着いてから乾かす必要もあります。
特にテントやタープのサイズが大きい場合は、家で乾かすのは非常に手間がかかります
雨キャンプの片付けは、上記で紹介したような点が理由で大変になります。
次章以降では、そんな雨キャンプの片付けを少しでも効率化するための準備や心構えについて紹介していきます!
雨キャンプ時の片付けを効率化するための準備や心構えを解説
前章でご紹介したような大変さがある雨キャンプの片付けですが、キャンプに行く前にいくつか準備や心構えをしておくことで、突然の雨に見舞われてもスムーズに対処することができます。
本章では、雨キャンプの片付け時に必要な準備や心構えをご紹介します。
早速ですが、筆者が考える雨キャンプの片付け時に必要な準備や心構えは以下のとおりです
以下で具体的にご紹介します
キャンプ前と片付け前に雨が降る時間帯をあらかじめ確認しておく
まず最も大切なことは、キャンプに出掛ける前にキャンプ地の天気予報を確認しておくことです。
これは雨キャンプの日に限らず、キャンプに出掛ける日であればいつでも確認しておく必要があります。
あらかじめ確認しておく具体的な内容としては、「キャンプ中に雨が降るかどうか」、「降るのであれば何時頃に降るのか」、「降水量はどの程度か」、「どのくらいの時間雨が降り続くのか」といった点です。
上記のポイントをあらかじめ確認しておくことで、そもそも安全にキャンプに行けるかどうかを判断でき、雨の中キャンプをするのであれば雨の中での片付けの準備をすることができます。
また、片付けをする前にキャンプ地の雨情報をきちんと確認しておくことも大切です。
確認する具体的な内容は、キャンプに出掛ける前の観点と同様です。
季節や場所にもよりますが、天気は変わりやすいものなので、あらかじめ確認した時間帯とは異なる時間帯に雨が降り、片付け中に突然雨に見舞われる可能性もあります。
そういった事態に備えて、片付け前(撤収日の前日等)に事前に雨情報を確認しておくことが大切です。
天気予報や雨雲レーダー等を活用して、キャンプ地の雨情報を事前に確認しておきましょう!
雨具や着替えを準備しておく
キャンプ中に雨が降る可能性がある場合は、雨具や着替えをしっかりと準備するようにしましょう。
雨の中雨具を着ずに片付け作業をしていると、来ている服が濡れてしまい、体温が下がって風邪をひいたりして体調を崩しがちです。
また、たとえ雨具を着ていても、片付け作業では汗をかくため、汗で拭くが濡れてしまって体調を崩すこともあります。
片付け作業で汗をかいてしまった場合は、きちんと着替えて体調を管理することが大切です。
このため、キャンプ中に雨が降る可能性がある場合は、雨具や着替えを必ず持っていくようにしましょう。
雨で濡れた場合に乾きにくい持ち物は持って帰る方法をあらかじめ決めておく
テントやタープなどのように雨でぬれた場合に完全には乾きにくい大きなキャンプギアについては、撤収時までに乾かなかった場合に備えて、あらかじめ持って帰る方法を決めておくことが大切です。
雨に濡れてしまった場合は、キャンプ地で可能な限り乾かすことも有効ですが、キャンプ地では撤収時刻が決められているため、乾かすにしても限界があることから、持って帰る方法を決めておくことが重要です。
雨に濡れた持ち物を濡れたまま車に載せてしまうと、車内のシート等に水分が浸み込んでシートを痛めてしまう恐れがある他、車内に湿気が充満して嫌なニオイ発生の原因となります。
このため、雨で濡れた持ち物を持って帰るためには、車内に雨の水分が広がらないようが措置が必要となります。
ビニール袋に入れて持って帰る方法や、容器に入れて持って帰る方法等がありますが、車の可能積載量も踏まえて、あらかじめ持って帰る方法を決めておくことが重要です。
筆者もよくビニール袋を活用して濡れたキャンプギアを持って帰ります
雨に濡れたものを持って帰る入れ物を準備しておく
雨に濡れた場合に乾きにくい持ち物を持って帰る方法が決まったら、その持ち物を持って帰るのに必要な道具をあらかじめ準備するようにしましょう。
ビニール袋やボックス等の容器が扱いやすいですが、キャンプの行き帰りに使用する車の可能積載量も考慮して、雨に濡れた持ち物を入れるための入れ物を準備するようにしましょう。
「雨が降るのもキャンプのうち」という心構えを持っておく
「雨が降るのもキャンプのうち」という心構えは雨キャンプ時に最も大切なものです。
片付け作業時は設営時と違い、これからキャンプをするというワクワク感がないため、モチベーションが上がらずイライラしがちです。
雨が降る中、イライラしたり、焦って片付け作業をしてしまうと、普段しないようなミスを犯してかえって時間がかかってしまったり、最悪の場合ケガにつながる恐れもあります。
普段から、「雨が降るのもキャンプのうち」という心構えを持っておくことで、キャンプ地で雨に見舞われた際に、必要以上にストレスなく冷静に対処することができます。
また、「雨が降るのもキャンプのうち」という心構えを持つためには、その心構えをもつための安心感も必要です。
ここまでご紹介した準備をきちんとすることで、「雨が降っても大丈夫」という安心感を得られます。
雨キャンプ時の片付けに向けた準備をしっかりとして、「雨が降るのもキャンプのうち」という心構えのもと片付け作業にあたりましょう。
事前準備をしっかりして「雨が降るのもキャンプのうち」という心構えを持ちましょう!
雨キャンプ時の片付けを効率化するための5つのポイントを解説
ここまで雨キャンプ時の片付けが大変な理由や、雨キャンプ時に必要な準備や心構えについてご紹介しました。
本章ではいよいよ、そんな雨キャンプ時の片付けを効率化するための5つのポイントをご紹介します。
キャンプの片付け時に雨が降る見込みの際には参考にしていただけると幸いです。
雨キャンプ時の片付けを効率化するための5つのポイントは以下のとおりです!
撤収前夜に片付けられるものはあらかじめ車内に片付けておく
雨の中での片付けは、水気の拭き取り等の作業が必要であるため、非常に労力と時間を要します。
このため、雨キャンプ時の片付けを効率化するためには、雨の中で実施する片付け作業ボリュームをなるべく少なくすることが大切です。
雨が降る中で実施する作業を少なくできれば作業負担やストレスを軽減できます
(もちろん、帰宅してからも片付け作業が待っていることにはなりますが…)
撤収日が雨天の予報である場合には、片付けられるものはなるべく前夜のうちに車の中に片付けておくことをおすすめします。
テント外に出している荷物は寝る前にテント内や車内にしまっておく
テントの外に置いていて翌朝も使用するものについては、就寝前にテント内又は車の中に片付けるようにしましょう。
前夜のうちに雨に濡れない場所に片付けておくと、万一寝ている間に雨が降り出した場合にも、慌てて起きて片付ける必要がなくなります。
また、翌日が雨予報である場合はたき火台を夜のうちに雨に濡れない場所に移動させるか、キチンと片付けるようにしましょう。
強い雨が降る中灰まみれのたき火台を外に出したままにしておくと、灰が雨に濡れてぐちゃぐちゃになるだけでなく、キャンプサイトを汚してしまう可能性もあります。
このため、翌日が雨予報である場合は、夜のうちにたき火台を雨に濡れない場所に移動させるか、片付けるようにしましょう。
キャンプサイトをできるだけ綺麗に使用することを心がけましょう!
また、たき火の鎮火に時間がかかって灰の片付けに困る場合には以下のような火消し壺や火消し袋を活用しましょう。
たき火台の片付けの時短にオススメです。
片付け着手の段階で雨が降っていれば雨具を着て片付けをする
片付け作業に着手する段階で雨が降っている場合は、雨具を着用して片付け作業をしましょう。
当たり前のことかもしれませんが、なかなか大切なことなのでポイントの一つとしてご紹介します。
雨の中雨具を着用せずに作業をしていると、雨に濡れることを嫌がって焦って作業をしてしまって手順ミスをしてしまったり、最悪の場合ケガにつながるおそれがあります。
また、濡れた服をそのまま着ていると風邪をひくおそれもあり、着替えたとしても脱いだ衣服が持ち帰りの荷物をさらに圧迫することにもつながります。
一方、雨具を着用することで、上記で紹介したような焦るリスクや体調を崩すリスク、荷物が増えるリスクを排除することができます。
高価な雨具である必要はありませんので、片付け作業時に雨が降っている場合は雨具を着用するようにしましょう。
テントやタープは可能な限りキャンプ地で乾かす(片付け前に雨が止んだ場合)
テントやタープは可能な限りキャンプ地で乾かしてから片付けましょう。
ただし、これは片付け作業前に雨が止んだ場合の話です。
テントやタープはサイズが大きく重量もあるキャンプギアであり、雨に濡れてしまうと水分の影響でさらに重くなります。
帰宅してから乾かして片付けるのは大変なため、片付け作業前に雨が止んだのであればなるべく乾かしてから片付けるようにしましょう。
完全に乾かなかったテントやタープは持って帰ってきてから乾かす
撤収時に雨が降っていると、テントやタープをキャンプ地で完全に乾かすことは困難なため、濡れたまま自宅に持って帰ることになります。
濡れたまま持って帰ってきたテントやタープを放置すると、カビが生えてしまったりして傷めてしまうおそれがあるため、自宅で必ず乾かすようにしましょう。
戸建て住まいの方で屋外でテントやタープを広げて干せるスペースがある方は、天気の良い日に屋外で干すのがオススメです。
アパートやマンション住まいの方は屋外に広いスペースを確保することがなかなか難しいため、室内やベランダで物干し竿等を活用して干しましょう。
ただし、テントやタープを室内で干すと、付着していた虫や枯れ葉等が床面に落ちますので、掃除しやすいように下に新聞紙等を敷いておくのがオススメです。
新聞紙を敷いておくと、新聞紙の上に落ちた枯れ葉等を新聞紙毎捨てることができるので片付けがラクですね!
また、どうしても家で乾かすことが困難な場合は、テントを乾燥するサービスを活用されることをオススメします。
テントを乾燥するサービスは、ネットから申し込みをしてコンビニや運送会社にテントを持参するだけで、預けたテントが綺麗になって帰ってくるサービスです。
キャンプ帰りにコンビニから発送できる【ソトリストテント乾燥サービス】忙しい時等なかなか家でテントを乾かせないときに便利なサービスですね!
まとめ
- 雨キャンプ時の片付けは労力と時間がかかるため、キャンプに出掛ける前に天気予報等を活用してしっかりと準備することが大切
- 万一片付け中に雨に見舞われた場合は「雨が降るのもキャンプのうち」という心構えを持っておく
- 撤収日が雨予報の場合は前日のうちに片付けられるものはなるべく片付けておいて撤収日の片付け作業負担を減らす
なお、本記事は雨天時のキャンプを推奨するものではございませんので、雨天時にキャンプに行くかどうかのご判断はキャンパーさんご自身でお願いいたします
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