最近「ゲイシャ」という品種のコーヒーをよく耳にするけどどこの国のコーヒーなの?
ゲイシャ種はどんな特徴のコーヒーなの?どんな味してるの?
こちらの記事はこのような疑問を持たれている方に向けて書いています。
ゲイシャ種はジャスミンのような、コーヒーとしては独特のフレーバーをしていて、フルーティな甘味と程よい酸味が人気で親しまれています。
また、希少性があるため、ゲイシャ種は高級なコーヒーとして知られています。
こちらの記事では、ゲイシャ種の原産地と味などの特徴について紹介しています。
「ゲイシャ種」の原産地はどこ?
ゲイシャ種のコーヒーの原産国は「エチオピア」です。
「ゲイシャ」と聞くと、日本の「芸者」と思われがちですが、コーヒーのゲイシャ種の名前の由来はエチオピア南西部の「ゲシャ村」からきていると言われています。
ゲイシャ種には、アフリカのマラウイゲイシャや中米のパナマゲイシャなどいくつかの原産地と品種があります。
中でも、今世界的に注目されているゲイシャ種はパナマのエスメラルダ農園で栽培されるゲイシャ種とジャンソン農園で栽培されるゲイシャ種です。
パナマは、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の境目に位置し、北西は「コスタリカ」、南西はブラジルにつぐ南米のコーヒー生産国「コロンビア」と隣り合わせの国です。
もともとエチオピアで発見された野生のゲイシャ種が1953年にコスタリカの農学研究所(CATIE)に持ち込まれました。
その後コスタリカから南下し、1960年代半ばにパナマの農園に持ち込まれましたが、他のアラビカ種と比べて生育が遅い上1本の木から成る実の数は半分以下であり、標高の低い土地で育てられていたために味も悪かったため、初めのうちは日の目を見ることはありませんでした。
その後「エスメラルダ農園」で隔離されて育ったゲイシャ種が2004年の国際オークション「ベストオブパナマ」にて高額で落札され、その特徴的な味わいと高い品質から大きな注目を集めます。
ゲイシャ種はパナマの他、コロンビア、グアテマラ、コスタリカ、エルサルバドル、マラウイなどでも栽培されています。
ゲイシャ種は今やスペシャルティコーヒーの中でも大変注目されるコーヒーの立ち位置を築いています。
スペシャルティコーヒーについては以下の記事もご覧ください。
コーヒーベルト各国のコーヒー銘柄については以下の記事をご覧ください。
ゲイシャ種が高級コーヒーな理由は?具体的にどれくらいの価格なの?
ゲイシャ種は栽培の条件が厳しく、コーヒーノキ1本あたりから収穫できる量が少ないことから高額で取引されます。
また、その味わいと品質の高さから需要が高まっているため、近年は非常に高価格で取引されています。
ゲイシャ種の中でもより人気のあるパナマゲイシャを例に挙げると、これまでに最も高額での取引実績は1ポンドあたり1,300ドルでした。
1ポンドは450gであり、少なく見積もって1ドルあたり100円であるとすると、450gグラムあたり130,000円で取引されたことになります。
つまり、100gあたり28,888円で取引されたことになります。
100gあたり28,888円…その価格でも需要がある人気もスゴイ!
コーヒーを淹れる際に1回あたり約10gであることを考えると、コーヒー一杯分の値段が2,888円であることになりますね。
ゲイシャ種の味などの特徴は?
ゲイシャ種の中でもより人気のあるパナマゲイシャの味などの特徴について紹介します。
パナマゲイシャの味の特徴は何といってもその甘味とさわやかな酸味です。
フルーティな甘味と柑橘系のような柔らかくさわやかな酸味があります。甘味はよく、パイナップルやパッションフルーツなどのトロピカルフルーツのような甘味と表現されます。
また、飲んだ後に、はちみつやチョコレートのような残り感を口の中で楽しむことができます。
さらに、パナマゲイシャの主な特徴は味だけでなく香りにもあります。
パナマゲイシャにはジャスミンのような独特の香りがあり、飲んだ時に香りが口の中に残るため長く余韻を楽しむことができます。
ゲイシャが好きな方はもちろん、まだ飲んだことがないよという方も是非試してみてください。
特に初めて飲む方は、これまで飲んできたコーヒーとの違いに衝撃を受けること間違いなしです!
まとめ
- 高級コーヒー「ゲイシャ種」の原産地はエチオピア
- 名前の由来はエチオピア南西のゲシャ村から(日本の「芸者」ではない)
- ゲイシャはフルーティな甘味と柑橘系のさわやかな酸味があり、はちみつやチョコレートのような残り感とジャスミンのような風味が特徴
- 栽培条件が厳しく、収穫量が少ない上に人気があるため高額で取引される(過去に100gあたり約29,000円で取引された実績あり)
- ゲイシャ種はパナマの他、コロンビア、グアテマラ、コスタリカ、エルサルバドル、マラウイなどでも栽培されている
コーヒーの「コク」の正体については以下の記事をご覧ください。
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