「キャンプは楽しいけど虫に刺されるのはイヤだな…」
「キャンプで簡単にできる有効な虫対策を知りたい!」
こちらの記事はこのようなお悩みや要望をお持ちの方に向けて書いています。
騒がしい日常から離れ、自然の中で静かにのんびりと過ごせる点がキャンプの良いところです。
音や光などの刺激が少ない自然の中で過ごすと身も心も癒されますよね。
そんなキャンプで注意したいことのひとつは、何といっても虫刺されです。
特に初夏から夏場の時期には虫の活動が活発になるため、虫刺されのリスクが高まります。
キャンプ中にハチに刺されたりムカデに噛まれてしまうと大変です
また、蚊に刺されたところが痒くて熟睡できない場合も辛いです
虫の多い時期のキャンプを楽しむためには、しっかりと虫対策をすることが大切です。
特に、テント内に虫が入ってしまうと逃げ場がないため、テント内ではより手厚く虫対策を講じる必要があります。
そこでこちらの記事では、「キャンプ中にとるべき基本的な虫対策」と「特にテント内でとるべき虫対策」を詳しく解説します。
季節を選ばず1年を通してキャンプに行く筆者が、キャンプでの虫対策を詳しく解説します!
結論
先に結論を記載します。
キャンプ中にとるべき基本的な5つの虫対策を解説
キャンプ中にとるべき基本的な5つの虫対策は以下のとおりです。
特にテント内でとるべき5つの虫対策を解説
キャンプ中に特にテント内でとるべき5つの虫対策は以下のとおりです。
以降で詳しく解説します!
キャンプで注意すべき虫を特徴と共にを解説
キャンプでの虫対策を解説する前に、本章では、キャンプで注意すべき虫を特徴と共に解説します。
キャンプで注意すべき主な虫と虫ごとの特徴は以下のとおりです。
上記の虫の特徴を以下で解説します。
蜂の特徴
蜂の中でも刺されることを警戒する必要のある蜂は「スズメバチ」、「アシナガバチ」、「ミツバチ」です。
特にスズメバチとアシナガバチは毒性が強いため、刺されないように注意が必要です。
刺されると激しい痛みやかゆみを伴います
アナフィラキシーショックにも注意が必要です
アシナガバチは基本的にはおとなしい性格のため、こちらから刺激しなければ攻撃される心配は少ないですが、スズメバチは狂暴で攻撃的な性格のため、遭遇した場合には静かに逃げるようにしましょう。
スズメバチにも様々な種類のものがいますが、子育てが活発化する7月~10月は特に気性が荒くなるため注意が必要です。
7月~10月はキャンプシーズンのため蜂にはくれぐれも気をつけましょう
キャンプ場で蜂に遭遇したり、蜂の巣を発見した場合は、キャンプ場の管理人に知らせるようにしましょう。
ムカデの特徴
ムカデに噛まれると痛みや患部の腫れを伴います。
また、蜂と同様にアナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあることから、ムカデもキャンプでは注意すべき虫のひとつです。
ムカデは夜行性で、ゴキブリやクモなどの虫を好物としています。
これらの虫は暗くて湿気のある場所に生息しているため、ムカデも暗くて湿気の多いところを好んで生息しています。
木々が生い茂っていて日影があり、湿気の多いキャンプ場では注意が必要です
夜行性で夜に活動するため、就寝中に噛まれないように注意が必要です。
蚊の特徴
蚊は水辺付近に生息し、初夏から秋にかけて活動的になる虫です。
刺された時の症状としてはみなさんご存じのとおり「かゆみ」です。
蚊が吸血をするのは産卵のための栄養確保を目的としているため、蚊の中でも吸血するのはメスの蚊のみです。
蚊が吸血している最中に、血液が凝固して吸えなくなってしまうリスクを避けるため、蚊は抗凝血作用物質を含んだ唾液を私たちの体内に注入します。
この抗凝血作用物質が体内に送り込まれることでアレルギー反応が起こり、かゆみを感じることになります。
蚊はデング熱等の様々な感染症の原因ともいわれているため、キャンプでも注意したい虫です。
ブヨの特徴
ブヨは蚊に似た虫ですが症状は若干異なります。
ブヨも蚊と同様に水辺付近に生息しており、蚊とは違って皮膚に噛みついて吸血するため、吸血された後の痛みが蚊よりも強い点が特徴です。
患部にしこりが残ることもあります
患部の腫れが1週間以上続くこともあるため、ブヨもキャンプでは注意したい虫です。
マダニの特徴
マダニはイノシシやシカ等の野生動物に寄生しており、吸血する虫です。
落ち葉等の陰に隠れている場合もあります
マダニの吸血は蚊やブヨとは違い、数日と長期にわたることが多く、無理に取り払おうとするとマダニの吸血口の一部が皮膚内に残ってしまうことがあるため注意が必要です。
万一取れない場合は皮膚科で切除してもらいましょう
マダニによる感染症例も確認されているため、キャンプではマダニにも注意が必要です。
毛虫の特徴
蝶や蛾等の幼虫のうち、身体からたくさんの毛が生えている虫が毛虫です。
毛虫の毛には毒があることが知られていますが、全種類の毛虫の毛に毒があるわけではなく、毛虫の中でも一部の種類に毒をもつものがいます。
チャドクガやドクガ、マツカレハやクヌギカレハ等が毒をもつ毛虫の代表例です
毛虫は植物や木々に生息しており、毛虫の毛の毒には皮膚炎(痛みやかゆみを伴う)を起こす作用があります。
このため、手や足でうかつに触ってしまわないように注意が必要です。
ハエの特徴
ハエは生ごみや汚物等のニオイにつられて寄ってきます。
ハエは大腸菌やサルモネラ菌等様々な病原菌を媒介する虫であるため、調理や食事の際にハエがいるとリスクを伴います。
このため、食事が終わった後のゴミの処理を素早く行うとともにニオイの拡散を防止する等の対策を講じることが大切です。
ニオイの発生元を遮断したり、ハエが嫌がるハッカ等のニオイを発するのが有効です
キャンプ中にとるべき基本的な5つの虫対策を解説
キャンプで注意が必要な虫の特徴を踏まえて、本章ではキャンプ中にとるべき基本的な5つの虫対策を解説します。
キャンプ中にとるべき基本的な5つの虫対策は以下のとおりです。
なるべく長袖長ズボンの服装をする
まず大切なのは服装の対策です。
キャンプでは、なるべく長袖や長ズボンを着用しましょう。
なるべく長袖と長ズボンを着用することで、虫刺されを予防することができます。
一方、炎天下の中保温性のある生地の長袖長ズボンを着用してしまうと熱中症のリスクが高まるため、通気性や吸湿性の良い長袖と長ズボンを着用することが大切です。
暑さでどうしても着用が困難な場合でも、よりリスクが高い足元をカバーするために、長ズボンだけは着用しましょう。
夏服であれば、リネン、コットン、レーヨン、テンセルあたりの素材がオススメです
アウトドアショップであれば、機能面でも優れた夏服が販売されています。
夏服をお探しの方は是非ご覧ください。
キャンプで寝る時の服装については以下の記事をご覧ください。
虫除けスプレーを活用する
虫除けスプレーの活用は、服装の次に重要な対策のひとつです。
長袖長ズボンを着用しても、顔や首、手や足首等露出している部位はたくさんあります。
また、暑さで長袖を着用できない日は腕も露出することになります。
こういった露出部位をしっかりと虫から守るために、虫除けスプレーを活用することが大切です。
また、肌に振りかけるタイプ以外にも、虫に直接振りかけて使用するスプレーも持っておくと安心です。
虫と遭遇した場合に備えて準備しておくのがオススメです。
虫除け線香や虫よけランタン等を活用する
服装や虫除けスプレーで身体まわりの対策をしたら、居住スペースの虫対策も忘れずに実施しましょう。
居住スペースの虫除け対策で簡単かつ効果的なのが、虫除け線香や虫よけランタン等の活用です。
虫の多い季節に、キャンプサイトに到着してからテントやタープ等の主要な設営作業が完了したら、線香を焚きましょう。
暗くなってきたら、虫除けランタンを灯して夜にも虫除け対策を怠らないようにしましょう。
こちらは蜂対策にも有効なグッズです。目立つところにつけておくと虫除け効果が期待できます。
ゴミ箱からのニオイ拡散を防止する
虫はニオイにつられて寄ってきます。
特に生臭いニオイや、腐ったようなニオイに寄ってくる習性があります。
キャンプで食事が終わった後にキチンと片付けをせずに放置したり、片付けをしてもゴミ箱のフタが開いたままになっていると、ニオイが拡散して虫が寄ってくる原因となります。
このため、食事が終わった後はなるべく速やかに片付け、ゴミはきちんとフタを閉められるタイプのゴミ箱に捨てるようにしましょう。
以下のゴミ箱はフタをファスナーで閉めることができ、折りたためるため収納性も抜群なためオススメです。
ゴミは虫だけでなく動物も寄ってくるため、キチンと対策をしましょう!
虫に刺された場合に備えて薬等を常備しておく
しっかりと対策をしていても、自然の中で過ごしていると、どうしても虫に刺されることがあります。
虫に刺された場合に備えて、ポイズンリムーバーや塗り薬等を常備しておくことも大切な対策のひとつです。
症状が酷い場合や具合が悪くなった場合は病院に行きましょう!
特にテント内でとるべき5つの虫対策を徹底解説
前章では、キャンプ中にとるべき基本的な対策を解説しました。
前章で解説したような対策を講じることで、一定の虫除け効果は期待できます。
しかしながら、キャンプで就寝するのはテント内です。
テント内に虫がいると、就寝後の無防備な状態で虫に刺されてしまうリスクがあるため、テント内で個別に実施する虫対策も非常に重要です。
寝ている時に蚊等に刺されると、痒さで朝まで寝付けないといったリスクもあります
このため、本章では、特にテント内でとるべき対策を解説します。
特にテント内でとるべき5つの虫対策は以下のとおりです。
メッシュギアを活用する(メッシュテントやインナーテント等)
テント内の就寝スペースに虫が入ってくることを防ぐために、メッシュテントやメッシュ付きインナーテント等のメッシュギアを活用することが効果的です。
夏場は夜でも暑いため、完全密閉性のテントでは熱がこもってしまって寝苦しくなります。
メッシュテントやインナーテントであれば、メッシュを通して適度に放熱ができ、かつ虫の侵入を防ぐことができます。
テントの隙間部に虫除け剤を活用する
地面とテントの隙間からも虫は侵入してきます。
このため、地面とテントの隙間部にも虫対策を講じることが大切です。
以下の製品はテントの周りにまくだけで虫の侵入を予防できるためオススメです。
環境にやさしい成分のため安心して使用できます。
コットを活用する
虫が地面からテント内へ侵入してきた場合に、地面で寝ていると虫に刺される可能性が高いです。
このため、虫の多い季節はコットの上で寝るのがオススメです。
また、虫が多い季節は、虫を餌としているヘビも増えます。
ヘビ対策としてもコットはオススメのキャンプギアです。
コットは就寝時以外でもイスや荷物置き場として活用できるため非常に使いやすいキャンプギアです
虫除けアロマを活用する
テント内は限られたスペースであるため、虫除けアロマの活用は非常に有効な対策です。
火を使わないアロマ製品は寝ている間も安心して使用することができます。
虫が嫌がるニオイを漂わせて、虫を近づけないようにしましょう。
電撃殺虫器を活用する
テント内に侵入してしまった虫を自動的に退治する手段としては電撃殺虫器が有効です。
寝ている間に虫を退治してくれるため、虫刺されや虫の飛び交う音で起こされるリスクを下げることができます。
テント内で使用可能な充電式タイプのものがオススメです。
使用中は導電部に触れないよう注意しましょう
まとめ
- キャンプで注意すべき主な虫は、蜂、ムカデ、蚊、ブヨ、マダニ、毛虫、ハエ
- キャンプ中にとるべき基本的な5つの虫対策は、「なるべく長袖長ズボンの服装をする」、「虫除けスプレーを活用する」、「虫除け線香や虫よけランタン等を活用する」、「ゴミ箱からのニオイ拡散を防止する」、「虫に刺された場合に備えて薬等を常備しておく」
- キャンプ中に特にテント内でとるべき5つの虫対策は、「メッシュギアを活用する」、「テントの隙間部に虫除け剤を活用する」、「コットを活用する」、「虫除けアロマを活用する」、「電撃殺虫器を活用する」
泊まりキャンプでの必携持ち物については以下の記事をご覧ください。
夏キャンプの夜の寝苦しさ緩和対策については以下の記事をご覧ください。
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