(こちらの記事は2024年7月23日に更新されました)
「キャンプではどんな服装で寝ると良いの?」
「キャンプではみんなどんな服装で寝ているの?」
「キャンプで寝るときの服装選びのポイントを季節毎に知りたい!」
こちらの記事はこのような疑問や要望をお持ちの方に向けて書いています。
キャンプに行く際に悩むことのひとつに「服装」があるのではないでしょうか。
そして服装の中でも『寝るときの服装』については、キャンプに行く際に毎回悩まれるポイントかと思います。
どの季節でも、夜になると日中に比べて気温が下がります。
このため、日中と同じ温度感覚で寝る時の服装を準備してしまうと、キャンプ場でいざ寝る時に寒くて寝れない!といったトラブルに遭遇することがあります。
また、逆もしかりで、必要以上に厚着をしてしまうと、今度は暑くて寝苦しくなってしまいます。
このようなトラブルを防止するためにも、キャンプで寝る時の服装選びは非常に大切なキャンプ準備のひとつです。
そこでこちらの記事では、キャンプで寝る時の服装選びのポイント5つと、キャンプで寝るのに適した服装例を季節別にご紹介します。
季節を選ばず1年を通してキャンプに行く筆者が、実体験を交えて詳しく紹介します
結論(服装選びのポイント5つとキャンプで寝る時の服装例)
先に結論を記載します。
キャンプで寝るときの服装選びのポイント5つを解説
キャンプで寝るときの服装選びのポイント5つは以下のとおりです。
キャンプで寝る時の服装例を季節別に解説
季節毎のキャンプで寝る時の服装例は以下のとおりです。
季節 | 服装例 |
春と秋 | 上の服装 通気性や透湿性の良いインナー ゆったりとしたロングTシャツや薄手のスウェット 下の服装 薄手のスウェット又はワイドシルエットのその他パンツ |
夏 | 上の服装 通気性や透湿性の良いゆったりとしたロングTシャツ 下の服装 通気性や透湿性の良い薄手のゆったりとしたパンツ |
冬 | 上の服装 通気性や透湿性の良いインナー 裏起毛等一定の保温性を有する衣服 下の服装 裏起毛等一定の保温性を有する衣服 保温性に優れるゆったりとした靴下(足の寒さが我慢できない場合) |
以降で詳細を解説します!
寝るのに適した服装ってどんな服装?
キャンプで寝るのに適した服装についてご紹介する前に、そもそも寝るのに適した服装はどんな服装なのかを見ていきましょう。
寝る時の服装は寝心地や睡眠の質にも影響するため、適した服装で寝ることはぐっすり眠る上で大切です。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド 2023(案)」によると、寝る時の服装について以下のように記載されています。
(抜粋)
健康づくりのための睡眠ガイド 2023(案)
『良質な睡眠のための環境づくりについて(案)』
できるだけ静かな環境で、リラックスできる寝衣・寝具で眠ることが良い睡眠につながる。
001181265.pdf (mhlw.go.jp)
寒い季節はついつい厚着をしてしまいがちですが、やはり眠るときの服装は季節に寄らずリラックスできる服装が適しています。
寝る時は、肌に密着していないゆったりとした服装で寝るようにしましょう。
キャンプでもなるべくリラックスできるゆったりとした服装で寝るようにしましょう
寝るのに適した服装がゆったりとした服装である点を踏まえて、次章ではキャンプで寝るのに適した服装選びのポイントをご紹介します。
キャンプで寝るのに適した服装選びのポイント5つを紹介!
本章では、キャンプで寝るのに適した服装選びのポイントをご紹介します。
筆者が考える、キャンプで寝るのに適した服装選びでのポイントは以下の5つです。
以下のポイントは全季節共通です!
どの季節でもなるべく長袖・長ズボンにする
春、秋、冬の季節は夜の気温が下がるため、意識せずとも長袖・長ズボンで眠りますが、夏もなるべく長袖・長ズボンで眠ることが大切なポイントのひとつです。
夏の時期は虫の活動が活発になるため、肌を出した状態で寝ていると、虫刺されの原因となります。
また、温かい時期は蛇に噛まれるリスクもあります。
このため、キャンプで寝る際は、どの季節でもなるべく長袖・長ズボンで寝ることが大切です。
必要以上に厚着しない
必要以上に厚着しないことも重要なポイントのひとつです。
厚手のジャケット等を着て厚着で寝てしまうと、身体の動きが制限されてしまい、寝がえりを打てなくなるため、身体が固まってしまって寝苦しさを感じることがあります。
また、特に寒い季節はついつい厚着しがちなのですが、厚着をしてシュラフの中で寝ることで、かえって寒さを感じることがあります。
ん?厚着なのに寒さを感じるの?矛盾しているような…
一見矛盾しているように感じますが、厚着をしてシュラフの中で寝ることで、かえって寒さを感じる理由は以下のとおりです。
薄着でシュラフ内で寝ると、体温によって暖められた空気がシュラフの中に広がってシュラフ内が暖められます。
これにより、薄着で寝ることでシュラフ内が暖められ、暖かさを感じることができます。
一方、必要以上に厚着をしてシュラフ内にいると、厚手の衣服は断熱性を有するものが多いため、体温により暖められた空気が衣服で遮断されてしまいます。
そうなると、衣服の内側しか暖められない状態となり、シュラフ内に暖かい空気が行き渡らないため、シュラフ内が暖められなくなるため、シュラフの中で寒さを感じる原因となります。
厚着をしすぎるとかえって寒さを感じるなんて意外ですよね!
このため、キャンプで寝る時は、厚手のジャケット等を着ることによる過剰な厚着は避けるようにしましょう。
ただし、薄着すぎるとシュラフに入ってすぐは寒さを感じるため、裏起毛を有する衣服等一定の保温性を有する衣服を着るようにしましょう。
肌着は通気性や透湿性に優れた素材の服にする
肌着が通気性や透湿性に優れていることもキャンプでの寝心地を確保するためには必要です。
季節により程度は異なるものの、寝ている時は汗をかきます。
汗をかいた時に通気性や透湿性が良くない肌着を身に着けていると、かいた汗が衣服の中にこもり、不快感を感じて寝心地が悪くなります。
このため、季節に限らず、肌着は通気性や透湿性に優れた素材のものにしましょう。
身体に負担をかけない動きやすくてゆったりした服にする
前章でもご紹介したとおり、寝る時の服装はリラックスできるゆったりとした服装である必要があります。
タイトな衣服や厚手の衣服だと、寝返りを打つことが阻害され、寝返りを打てないと身体が固まってしまったり、特定の部位を痛めてしまうことがあります。
このため、寝心地の良さを確保するためにも、動きやすくてゆったりした服装で寝ることが大切です。
トイレに行きやすい服装にする
キャンプで寝る時の服装として大切なのは、トイレに行きやすい服装であることです。
夜中の寝ている間にトイレに行きたくなった場合は、すぐ近くにトイレがある自宅とは違い、テントから出て、キャンプ場内のトイレまで歩いていく必要があります。
キャンプ場のトイレは当然他のキャンパーさんも利用するため、他のキャンパーさんに会っても恥ずかしくない服装が望ましいです。
また、女性の場合や、男性でも大きな方の便座に座る際には、裾の長い服装だと地面や床面に服の裾が着いてしまうおそれがあるため、トイレでも裾が地面や床につかない服装が望ましいです。
裾が長すぎるズボンやスカートは、キャンプで寝る時は避けた方がよさそうです
キャンプで寝るのに適した季節毎の服装とは?
ここまでご紹介したキャンプで寝るのに適した服装のポイントを踏まえて、ここからは、キャンプで寝る時に適した服装を季節毎にご紹介します。
キャンプで寝る時の服装選びでは、前章で紹介した5つのポイントを基本として、気温や湿度を踏まえて季節毎にアレンジしながら快眠できる服装を選ぶことが大切です。
それでは、実際に筆者の体験も交えて、寝る時に適した服装の例を季節毎にご紹介します。
春と秋にオススメの寝る時の服装の例
春と秋にオススメの寝る時の服装は以下のとおりです。
春や秋は冬に比べて気温が高いものの、明け方は肌寒さを感じる季節です。
上の服装は、ゆったりとしたロングTシャツ1枚ではさすがに寒いため、通気性や透湿性の良いインナーとロングTシャツ又は薄手のスウェットがオススメです。
また、下の服装も同様に、肌寒さ対策として、薄手のスウェットやワイドシルエットのパンツ(ゆったりとしたパンツ)が過ごしやすくてオススメです。
夏にオススメの寝る時の服装の例
夏にオススメの寝る時の服装は以下のとおりです。
夏のキャンプで寝る時の服装でとにかく重視したいのは、通気性や透湿性です。
熱がこもりやすい衣服だと暑さで寝苦しさを感じることにもつながるため、通気性の良い服装であることが重要です。
また、夏は寝ている間もとにかく汗をかきやすいため、透湿性に優れた服装でないと、衣服内の湿気により、寝ている間に不快感を感じてしまいます。
筆者も夏キャンプで寝ている際に暑さや湿気によりなかなか寝付けなかったことがあります
寝苦しさを回避するためにも、夏キャンプで寝る服は通気性と透湿性に優れる衣服であることが大切です
また、夏のキャンプは暑いためついつい半袖・半ズボンで寝たくなるのですが、虫刺されや蛇対策のためにも、夏であっても長袖・長ズボンで寝るようにしましょう。
冬にオススメの寝る時の服装の例
冬にオススメの寝る時の服装は以下のとおりです。
非常に寒い冬キャンプですが、心地よく眠るためにも、寝る時にダウンジャケット等で過剰に厚着をするのは禁物です。
ただし、薄着で眠ってしまうと、シュラフ内の温度が上がるまでは寒さを感じることから、上下とも、裏起毛等の一定の保温性を有する衣服がオススメです。
また、寝ている時に靴下を履くと、寝心地としては良くないのですが、冷え性持ちの方で足の寒さや冷たさが気になって眠れない!という方は、足を締め付けないタイプの暖かい靴下を履いて寝るのがオススメです。
筆者も末端冷え性であるため、冬のキャンプで足が冷えて眠れなかったことがあります。
足が冷えて眠れない方は、我慢せずに靴下を履かれることをオススメします。
まとめ
- キャンプで寝る時に適する服装選びの5つのポイントは、「どの季節でもなるべく長袖・長ズボンにする」、「必要以上に厚着しない」、「肌着は通気性や透湿性に優れた素材の服にする」、「身体に負担をかけない動きくてゆったりした服にする」、「トイレに行きやすい服装にする」
- 上記ポイントを基本として、気温や湿度を踏まえて季節毎にアレンジしながら快眠できる服装を選ぶことが大切
初心者の方がキャンプを始めやすい季節については以下の記事をご覧ください。
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