「スペシャルティコーヒーってどんなコーヒーのこと?」
「コーヒー豆の原産地ごとの味の違いを楽しみたい!」
「香りや風味が豊かなとにかく美味しいコーヒーを飲みたい!」
こちらの記事はこのような疑問や望みを持たれている方に向けて書いています。
コーヒー豆はコーヒーベルトと呼ばれるコーヒー豆の生産に適した地域の国々で作られています。
コーヒー豆の特徴は産地によってそれぞれです。
コーヒーの味の決め手となる苦味の強弱や酸味の強弱、コクの特徴は産地ごとに異なり、コーヒー豆の格付けルールも産出国ごとに従来定められていました。
一方コーヒーが多様化する中で、消費者が飲んで分かりやすく美味しいコーヒーが求められるようになりました。
これがスペシャルティコーヒーの起源です。
世界各国のコーヒー豆の中で、特定の審査基準を満足し、生産に係るトレーサビリティ(生産履歴追跡が可能であること)とサステナビリティ(生産が持続可能なこと)が確保できているコーヒー豆が「スペシャルティコーヒー」と認められます。
スペシャルティコーヒー。まさに選ばれしコーヒーですね!
こちらの記事では、スペシャルティコーヒーの特徴や好まれる理由、飲む方法について紹介しています。
コーヒーベルト各国のコーヒー豆の銘柄については以下の記事をご覧ください。
コーヒーの「コク」の正体については以下の記事をご覧ください。
スペシャルティコーヒーの特徴
同じ産地や農園で収穫されたコーヒー豆であっても、局地的な気候などの条件の違いによってコーヒー豆の味や風味は異なります。
コーヒー豆の味や品質などが客観的に評価され、高い水準にあるものがスペシャルティコーヒーに位置づけられます。
スペシャルティコーヒーとして認められるための審査ではどのような基準で評価されるのかを見ていきましょう。
各項目について以下で詳細を見ていきましょう。
味や風味
スペシャルティコーヒーの条件としてまず第一に評価されるものはコーヒー自体の「味や風味」です。
各国に「スペシャルティコーヒー協会」があり、味や風味の評価基準は国毎に若干の違いはあるものの、評価基準を満足するコーヒーがスペシャルティコーヒーとして認められます。
コーヒーの味や香りの評価は「カッピング」と呼ばれる味覚検査手法が用いられます。
コーヒー豆の味の特性や品質を評価する作業のことで以下の手順で行われる。
- 焙煎されたコーヒー豆約10gをグラインドしてカップに入れ、まず粉の香りを評価する。
- 次にカップに180mlのお湯を注いで再び香りを評価する。
- 3~5分経過したらカップを撹拌しながらさらに香りを評価する。
- 表面に浮いた泡を取り除いた後にスプーンですすりながら味などを評価する(異味、異臭の有無など)。
- 口に含んだコーヒーは飲まずに吐き出す。
- 味などの評価を温度が下がるまで繰り返す。
カッピングの評価項目は国ごとに異なりますが、例えば日本の「日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ:Specialty Coffee Association of Japan)」では以下の項目を評価項目としています。
以下8項目で1項目当たり8点とし、基礎点の36点と合わせて100点満点で評価されます。
100点満点中80点以上のコーヒーが「スペシャルティコーヒー」として認められます。
また、アメリカの「アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA:Specialty Coffee Association of America)」では以下の項目を評価項目としています。
以下10項目で1項目当たり10点とし、計100点満点で評価されます。
評価項目は似ているものの、指標に若干の違いがあり、ポイントの付け方にも違いがありますね
トレーサビリティ
2つ目はトレーサビリティ(生産履歴追跡が可能であること)です。
豆の品種や、農園(若しくは栽培地区)が特定できることもスペシャルティコーヒーとしての重要な評価項目です。
商品の生産履歴を追跡・把握できることで、購入するコーヒー豆がどこでどのように栽培・管理されてきたのかを知ることができます。
トレーサビリティを確保するためには主に以下のような情報が開示されます。
コーヒーの品質を確保するための取り組みとして、よく“From Seed to Cup”と言われます。
これは文字どおり「豆からカップまで(栽培から飲まれるまで)」を意味し、消費者に安全なコーヒーを提供することを前提としてさなれている取り組みです。
スペシャルティコーヒーとして認定されるためには、トレーサビリティがきちんと確保された安全なコーヒー豆であることが必要です。
産地や栽培方法、流通経路が分かると安心してコーヒーを飲むことができますね!
サステナビリティ
最後は「サステナビリティ」です。
サステナビリティとは持続可能であることです。
無理なく続けられる方法で生産され、生産者の暮らしと消費者への安定供給を目指す考え方です。
コーヒー豆の生産地は「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道席導線周辺地帯に多く見られ、大部分が南米、アジア、アフリカに位置する国々であり、貧困を抱える途上国です。
コーヒー豆生産者は収入が低く生活が厳しいため、生産者が特定できる状態で公正な取引を行うことで収入が安定します。
また、コーヒー豆のサステナビリティの観点では気候変動にも目を向けることが大切です。
コーヒー豆を生産するための気候条件として、昼夜の寒暖差が大きいことと、適切な雨量があることが必要です。
一方、近年気候変動の影響で異常気象の発生が続いていることにより、コーヒー豆の収穫量が減少しています。
サステナビリティは、コーヒー豆生産者の生活を守るだけでなく、気候変動による異常気象からコーヒー豆の生産地の環境を守るためにも重要な考え方です。
最近ではよくSDGsというキーワードも耳にしますね
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)。
2030年までに達成すべき共通目標として、企業や団体のみならず、各個人を含めて誰もが意識していく必要のある考え方ですね。
スペシャルティコーヒーが好まれる3つの理由
先述したスペシャルティコーヒーの特徴を整理すると以下のとおりです。
美味しいコーヒーを安心して飲むことができ、スペシャルティコーヒーを飲むことでコーヒー豆の生産者や産地を守ることにもつながります。
美味しいコーヒーを飲むことがだけではなく、そのコーヒーを飲み続けられるようにはどうすればよいかという点を少しでも考えることがコーヒー消費者にも必要なのかもしれませんね。
スペシャルティコーヒーを飲みたい!
実際にスペシャルティコーヒーを手軽に飲む方法をご紹介します。
スペシャルティコーヒーを取り扱っているお店へ行く
スペシャルティコーヒーを取り扱っているお店やスペシャルティコーヒーの専門店へ行くと、淹れたてのスペシャルティコーヒーを飲むことが出来ます。
自宅の近くにスペシャルティコーヒーを取り扱っている店がある場合にはオススメです。
やっぱり淹れたてのコーヒーに勝るものはありませんよね
お店にコーヒー豆が売っていれば、お店でコーヒーを飲んだ後に豆を買って帰ることもできますね。
スペシャルティコーヒーの豆を通販で購入する
自宅でスペシャルティコーヒを飲みたい時には通販でスペシャルティコーヒーの豆を購入することがオススメです。
家であればコロナウィルスの感染リスクを心配する必要がないため、気兼ねなく楽しむことができますね。
いろいろなスペシャルティコーヒーを楽しみたい方には青海珈琲がオススメです。
季節に合ったスペシャルティコーヒーを月変わりで選ぶことができます。
高品質なスペシャルティコーヒーをリーズナブルに楽しみたい方にはNif Coffeeがオススメです。
焙煎所直送の新鮮な豆を200g当たり999円の非常にリーズナブルな価格で購入することができます。
自分に合ったコーヒーをお探しの方にはPostCoffeeの無料コーヒー診断がオススメです。
コーヒーのサブスクならPostCoffee【ポストコーヒー】まとめ
- スペシャルティコーヒーは高水準の味や香りを楽しむことができ、生産地や栽培方法、流通経路が開示された高品質で安心できるコーヒー
- スペシャルティコーヒーは国ごとに審査基準が若干異なるものの、定められたテストによる審査をクリアした選ばれしコーヒー
- スペシャルティコーヒーを飲むことでコーヒー豆に対するSDGsの取り組みに貢献できる
- スペシャルティコーヒーの豆は取り扱いのあるお店や通販で購入することができる
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