(こちらの記事は2024年4月2日に更新されました)
「冬キャンプにストーブは必要?」
「ストーブには石油ストーブと薪ストーブがあるけどどちらがキャンプに適しているの?」
「石油ストーブと薪ストーブのメリットとデメリットを知りたい!」
こちらの記事はこのような疑問や要望をお持ちの方に向けて書いています。
キャンプに慣れてくると、冬にもキャンプを楽しみたくなりますよね。
冬は虫も動物もいなくなるため、寒ささえきちんと対策できれば楽しくキャンプができる季節です。
冬は空が澄み渡るため、綺麗な星空を楽しむのも冬キャンプの醍醐味のひとつです!
とはいえ、冬のキャンプ場の寒さは半端ではないため、先述のとおり、しっかりとした寒さ対策を講じる必要があります。
その中でも特に、寒さ対策用のキャンプギアで外せないのがストーブだと筆者は考えています。
そこでこちらの記事では、冬キャンプにおけるストーブの必要性、石油ストーブと薪ストーブではどちらがキャンプに適しているのか、石油ストーブ及び薪ストーブのメリットとデメリットを解説します。
季節を選ばず1年を通して夫婦でキャンプにでかけている筆者が詳しく紹介します
冬のキャンプに本当にストーブは必要なの?ストーブの必要性について
「冬のキャンプは確かに寒いとは思うけど、たき火もするのに本当にストーブまで必要なの?」
冬キャンプを始めることを検討されている方は上記のような疑問をお持ちだと思います。
結論からお話すると、冬キャンプではストーブは必要不可欠です。
冬キャンプでストーブが必要な理由は以下のとおりです。
冬キャンプでストーブが必要な理由と、テント内でストーブを使用する際の注意ポイントについて以下で詳しく解説します。
ストーブはたき火と違いテント内を効率的に暖められる
冬キャンプで日中にたき火をする場合、たき火である程度は暖まることができますが、たき火は屋外でするため、たき火で発生した熱の大半は大気中に逃げてしまうことから、効率的に暖をとることは困難です。
一方、ストーブをテントの中で使用すると、テントの開口部をある程度塞いでおくことでテント内の空間全体を効率的に暖めることができます。
ストーブの天板を調理等の熱源に使える
ストーブはテント内を暖めるだけではなく、ストーブの天板を調理等の熱源に使用することもできます。
冬はテント内で過ごす時間が増えるため、テント内で調理をする機会も多くなります。
調理時に熱源が必要な際は、カセットコンロやガスバーナーを使用することが多いですが、ストーブの天板を使用することでガスを節約することができます。
ストーブの熱源を有効利用することでガスを節約できるのは大きなメリットですね!
起床直後の極寒のテント内を素早く暖められる
ストーブのありがたみを強く感じるのは、何といっても冬キャンプの起床時です。
冬の明け方は、テント内の温度が非常に低くなります。
キャンプ場によっては、明け方のテント内が氷点下となることもザラにあります
まさに極寒です。
非常に気温が下がる明け方(起床時)ですが、起床直後にストーブに火をつけることでテント内がすぐに暖められます。
起床後は、朝ごはんを食べたり片付けに取り掛かったりとやることがたくさんありますが、テント内が暖まることで、できるだけストレスなく活動することができます。
テント内でストーブを使用する際の注意ポイント
先述のとおり冬キャンプに欠かすことのできないストーブですが、ストーブには使用する際の注意ポイントもあります。
テント内でストーブを使用する際の注意ポイントを以下で説明します。
ストーブを使用すると、不完全燃焼により一酸化炭素が発生します。
テント内で一酸化炭素の濃度が上がってしまうと、一酸化炭素中毒により場合によっては命の危険を伴うこともあります。
このため、テントの一部を開けてサーキュレーターを使用したりして、ストーブ使用時はしっかりと換気することが大切です。
一酸化炭素中毒の防止には、一酸化炭素濃度を監視することも有効です。
テント内の一酸化炭素濃度を監視するには一酸化炭素チェッカーが非常に便利です。
危険な濃度となった場合にアラームで知らせてくれます。
人が立ち上がった時の高さと座っている時の高さの2か所に設置するのがオススメです。
また、ストーブを使用する際にはやけどや火事には十分に注意しましょう。
寒いとどうしてもストーブに近寄りたくなりますが、不用意に近くで作業をしているとふとした時にストーブの熱い部分に触れてしまってやけどをしたり、衣服が接触してやけどや火事になるリスクがあります。
このため、ストーブを使用する際は近寄りすぎずある程度距離を確保してやけどや火事に注意しましょう。
テント内にストーブを設置する際は、なるべく動線(人やモノが通るところ)に設置しないことが大切です。
動線にストーブがあると、人やモノがぶつかってストーブを倒してしまって火事に至る等のリスクがあります。
テント内でストーブを設置する時は、設置する場所に注意しましょう。
また、就寝前に必ず火を消してから眠るようにしましょう。
石油ストーブ及び薪ストーブのメリットとデメリットを紹介
ここまで、冬キャンプにおけるストーブの必要性を解説してきました。
「冬キャンプにストーブが必要なことは分かったけど、ストーブにはどんなタイプのものがあるの?タイプ毎のメリットやデメリットが知りたい!」
と思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで本章では、キャンプで使用されるストーブのタイプとメリット・デメリットを解説します。
実際にキャンプで使用するストーブには「石油ストーブ」と「薪ストーブ」があります。
それぞれのストーブのメリットとデメリットは以下のとおりです。
ストーブの種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
石油ストーブ | ・設営と撤収が手軽 ・煙突が不要 ・着火と消火が手軽 ・一度着火すると放置しても火が消えない ・燃料費が安い ・手入れに手間がかからない | ・アウトドア感が薄れる ・薪ストーブに比べてサイズが大きい |
薪ストーブ | ・よりアウトドア感を感じられる ・火を見ながらリラックスできる ・石油ストーブに比べて収納サイズがコンパクト | ・設営と撤収に時間がかかる ・煙突の設置が必要 ・薪が湿っていると火が着きにくい ・使用中は薪をくべ続ける必要がある ・薪割りが必要になる ・燃料費(薪代)が高くつく ・清掃等の手入れに手間がかかる |
例えば手軽さを重視する方であれば、設営と撤収が手軽であり、使用中の火の面倒を見る必要のない石油ストーブが合っていると言えます。
また、キャンプやアウトドアならではの楽しみを重視する方であれば、設営や撤収の手間や火の面倒を見る必要はあるものの、薪ストーブが合っていると言えます。
石油ストーブと薪ストーブとで、どちらのストーブがキャンプに適しているといったことは一概には言えません。
石油ストーブにも薪ストーブにもメリットとデメリットがそれぞれありますので、自身の考え方やキャンプスタイルに合ったストーブを選ぶことが大切です。
キャンプストーブはこの6つの基準で選ぶべし!
冬キャンプでのストーブの必要性や、石油ストーブ及び薪ストーブのメリットとデメリットを解説したところで、いよいよキャンプストーブを選ぶ際の基準を紹介していきます。
前章での説明のとおり、石油ストーブにも薪ストーブにもメリットとデメリットがあるため、どちらのタイプのストーブを選ぶかはキャンパーさん自身が何を重要視するかで変わってきます。
そこで本章では、自身に適するストーブを少しでも選びやすくするために、ストーブを選ぶ際の具体的な判断基準を紹介します。
結論から記載すると、キャンプストーブを選ぶ際の具体的な基準は以下のとおりです。
上記の基準がいずれもYesとなる方(設営や撤収の手間を許容できる、アウトドア感や火を見てリラックスすることが重要、火の面倒を見る手間を許容できる、コンパクトさが重要、燃料費が高くつくことを許容できる、清掃手入れの手間を許容できる)は薪ストーブがオススメです。
一方、Noとなる項目が2つ以上ある方は、石油ストーブがオススメです。
冬キャンプのストーブ選びで悩まれている方にとって、本記事が少しでも参考になれば嬉しく思います。
自身に適したストーブを選んで冬キャンプを楽しみましょう!
冬キャンプ必携の持ち物については以下の記事をご覧ください。
まとめ
- 冬キャンプではストーブが必要不可欠
- テント内でストーブを使用する際は、一酸化炭素中毒、やけどや火事に注意が必要
- 石油ストーブにも薪ストーブにもメリットとデメリットがある
- ストーブ選びの基準と照らし合わせて、自身に合ったストーブを選ぶことが大切
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