「キャンプを始めてみたいけどちょっと怖いな…」
「安全にキャンプをするためにはどんなことに注意すれば良いの?」
「キャンプを安全に楽しむためのポイントを知りたい!」
こちらの記事はこのようなお悩み、疑問や要望をお持ちの方に向けて書いています。
キャンプを始める時に気になることのひとつに「安全性」があるのではないでしょうか。
キャンプは日常生活とは違い、自然の中で楽しむ趣味であるため、安全に楽しむためのポイントがいくつかあります。
ところが、安全にキャンプを楽しむための準備が不十分なままキャンプにでかけると、体調を崩してしまったり、ケガをしてしまったりといった事態も招きかねません。
せっかく好きで始めたキャンプなので、安全に楽しみたいですよね。
そこでこちらの記事では、キャンプを安全に楽しむためのポイントを解説します。
季節を選ばず1年を通して夫婦でキャンプにでかけている筆者が、これまでのキャンプの経験を踏まえて詳しく紹介します
結論(キャンプに潜む7つの危険と安全に楽しむための7つのポイント)
先に結論を記載します。
キャンプに潜む7つの危険
キャンプに潜む7つの危険は以下のとおりです。
キャンプを安全に楽しむための7つのポイント
キャンプを安全に楽しむための7つのポイント(安全確保の対策)は以下のとおりです。
以降で詳細を解説します!
キャンプにはどんな危険が潜んでいるの?キャンプに潜む危険を解説
キャンプを安全に楽しむためのポイントを解説する前に、そもそもキャンプではどのような危険が潜んでいるのかを本章では解説します。
キャンプでは主に、以下のような危険が潜んでいます。
動物等からの被害
キャンプでの被害で多いのもののひとつに、動物等による被害があります。
例えばハクビシン等の小動物に寝ている時にテント外の荷物やゴミ類を荒らされたり、テントに隙間があればテント内に侵入されて食材を荒らされることがあります。
筆者もテント内で寝ている際にハクビシンにテント内に侵入されたことがあります
非常に驚いて飛び起きた覚えがあります…
ハクビシン等の小動物の他にも、熊やイノシシといった大きな動物にも気をつける必要があります。
気づかないうちに接近されて、ちょっとした物音や声で刺激してしまい攻撃されるおそれがあるため注意が必要です。
また、夏の時期は特に虫や爬虫類等による被害にも気をつける必要があります。
蚊やアブ等による虫刺されや、ヘビに噛まれるといった被害にあう可能性があります。
雨や風による被害
先述のとおりキャンプは自然の中で楽しむ趣味であるため、雨や風から逃れることはできません。
キャンプにでかける前に雨対策をしておかないと、いざ雨が降った際に服やキャンプギアが雨に濡れてしまい、風邪をひいてしまったり、キャンプギアが錆びてしまう恐れがあります。
また、風も同様に対策が不十分だと、テントやタープが風に負けて倒れてしまうおそれがあります。
食中毒による被害
キャンプでの脅威のひとつが食中毒です。
気温が低い冬の時期はさほど心配はないのですが、春・夏・秋の時期は注意が必要です。
特に気温が高い夏の時期は細心の注意が必要です
気温が高いと食材が傷みやすいため、傷んでしまった食材(あるいは腐ってしまった食材)を知らずのうちに食べてしまって、後から体調が悪くなってしまったといった事態を招くおそれがあります。
火事による被害
キャンプのメインイベントのひとつに「焚き火」がありますが、焚き火の火の始末が不十分だと、最悪の場合火事を招いてしまうことがあります。
焚き火が終わって寝る前に火を消したつもりでも、消火が不十分だと、寝静まった後に火が復活していつの間にか火事を起こしてしまっていた!といった事態を招くおそれがあります。
このため、焚き火での火の後始末をしっかりとすることは非常に重要です。
バーベキュー等で炭を使用する際の不始末も同様に注意が必要です!
キャンプ道具の取扱い不備による被害
キャンプギアは持ち運びのしやすさが考慮された製品が多いため、使用しない時はコンパクトに収納されるものが多いです。
このため、実際にキャンプギアを使用する際は、キャンパー自身で組み立てる必要があります。
テントやタープの設営が必要なのはもちろんのこと、例えばテーブルやコットも組み立てて使用するものが多いです
キャンプギアを組み立てる際、正しく組み立てないまま使用すると、キャンプギアが重みに耐えられなくなって壊れてしまうことがあります。
例えば、筆者はコットを組み立てる際に、コットの足の設置が不十分なままコットの上で寝てしまい、寝ている最中にコットの足が折れてしまったことがあります…(幸い2wayタイプでしたので、その日はローコットで寝ました)
キャンプギアの組み立てが不十分なまま使用してしまうと、キャンプギアを壊してしまうだけでなく、最悪の場合キャンパーもケガをするおそれがあため注意が必要です。
交通事故による被害
意外と盲点なのが交通事故による被害です。
キャンプ場へは車で行くキャンパーが多いので、チェックインやチェックアウトの時間帯等によってはキャンプ場内も車が行き交います。
キャンプ場内では徐行することがマナーではありますが、キャンプ場で過ごす際には、場内を行き交う車に十分に注意することが大切です。
また、キャンプ場内でボール等を使って遊んでいる時に、他のキャンパーさんの車にボール等をぶつけてしまうといったトラブルにも注意が必要です。
さらに、所持するキャンプギアが増えてくると、キャンプ場への持ち運びの際に車内積載だけではスペースが足りないため、車の屋根にルーフラック等を取り付けて、ルーフラックにも荷物を積む場合があります。
高速道路を走っている時にルーフラック等から荷物が落下してしまうと大事故につながるそ俺があるため、ルーフラック等に荷物を積む場合も注意が必要です。
他者からの被害
これはあまり考えたり発言したりしたくないのですが、他のキャンパーが原因で被害にあうケースも少なからずあります。
例えば、キャンプギアをテントの外に出しっぱなしにして就寝すると、寝ている間に他のキャンパーに盗まれてしまう場合があります。
また、女性のソロキャンパーさんの場合は、男性キャンパーから執拗に声をかけられたり、勝手にテント内に侵入されたりといったトラブルに巻き込まれることもありえます。
他のキャンパーからの被害はあまり考えたくないことですが、キャンプを楽しむためにも、あらかじめきちんと対策をしておくことが大切です。
キャンプには本章で紹介したような危険が潜んでいるため、安全に楽しむためにはしっかりと事前準備をする必要があります。
次章では、キャンプを安全に楽しむためのポイント(安全確保の対策)を解説します!
キャンプを安全に楽しむための7つのポイントを解説
ここまでキャンプに潜む危険を解説してきました。
本章では、これらの危険を予防したり回避し、キャンプを安全に楽しむためのポイント(安全確保の対策)を解説します。
キャンプを安全に楽しむためのポイントは以下の7つです。
基本的には前章で紹介した危険を防止するためのオウム返しです。
対策の具体的な内容を以下で解説します。
動物等の対策をする
まず動物対策をきちんとすることがキャンプを安全に楽しむために重要な対策です。
有効な動物対策としては主に以下のようなものがあります。
動物がキャンプサイトに寄ってくる主な原因のひとつに「ごみのニオイ」があります。
山の動物は鼻が利くため、キャンパーの出したゴミから出るニオイにつられてキャンプサイトに近寄ってきます。
このため、キャンプで出たゴミはできるだけニオイが拡散しないようゴミ箱に入れ、寝る時はゴミ箱をテントの中にしまいましょう。
ゴミの始末をきちんとしていても、動物がテントに近づいてくることがあります。
このため、山の中など動物が身近にいるキャンプ場でキャンプをする際には、動物が嫌うニオイの「忌避剤」をテントの周辺に撒いておくと動物が近寄ってこなくなります。(巻いた忌避剤の片付けはきちんとしましょう)
小動物程度であれば多少迷惑を被る程度で済みますが、万一熊やイノシシといった大型の動物に遭遇すると命の危険を伴う可能性があるため、不安な時は忌避剤を活用しましょう。
クマと遭遇しないよう、熊よけ鈴や熊よけスプレーを使用することも有効な対策です。
鈴の音で人がいることを知らせておいたり、熊の嫌がるニオイのスプレーをサイト周辺に吹きかけておくことで、熊が近寄り辛くなり、熊との遭遇を防ぐことができます。
キャンプでの虫対策については以下の記事をご覧ください。
雨や風の対策をする
キャンプでは、予期せぬ雨に見舞われてずぶ濡れになったり、テントやタープの風対策が不十分なために、強風でポールが倒れてしまうことがあります。
ずぶ濡れになってしまうと風邪をひいてしまうおそれがあり、ポールが強風で倒れてしまうと最悪の場合ケガをする可能性もあるため、雨や風の対策をキチンとすることもキャンプでは重要です。
雨や風は予報だけでは完璧に防げないため、見舞われても困らないよう対策する必要があります!
キャンプでの主な雨風対策は以下のとおりです。
まず第一に、キャンプに出掛ける前に、キャンプ場付近の天気予報を入念にチェックしておくことが大切です。
また、雨雲レーダーで雲行きを見ておくと、より具体的に天気予報を把握できるため、雨雲レーダーの活用もオススメです。
しっかりと天気予報を確認していても、突然雨に見舞われることもあります。
そんな時に心強い味方が雨具(カッパ)です。
設営や片付けの作業はある程度時間を要するため、作業の途中で雨が降ってきそうなときは前もって雨具を着用しましょう。
また、風が強い時は、テントやタープのポールが倒れてしまうおそれがあるため、ポールを固定するガイロープはしっかりペグダウンしておくことが大切です。
あまりに風が強い際は、1本のガイロープに2本のペグを打つ(クロス打ち)ことも有効です
夜間にも強風が見込まれる場合は、タープのポールやテントの跳ね上げ部のポールを就寝前に倒しておくと、夜間にポールが倒れる心配がなく安心して眠ることができます。
ただし、タープのポールを倒すと、夜間に雨が降った場合にタープが汚れてしまうため、ポールを倒すかどうかは天気予報とも相談して決めるようにしましょう。
食中毒の対策をする
安全にキャンプを楽しむためには食中毒の対策も忘れてはなりません。
キャンプでの主な食中毒対策は以下のとおりです。
どれも基本的なことばかりですが、キャンプ中はついつい忘れがちになる事柄でもあるため注意が必要です。
設営作業や焚き火等で手が汚れたまま調理をすると、食材に菌が着いてしまうおそれがあるため、食事や調理の前にはきちんと手を洗いましょう。
また、調理中はクーラーボックスからいろんな食材を取り出す必要があるため、要冷蔵の食材もついつい不用意にクーラーボックスの外に出しがちです。
気温の低い時期ならまだ良いのですが、夏のように気温の高い時期は食材が傷みやすく食中毒を起こすおそれがあるため、要冷蔵の食材はできるだけクーラーボックスの中にしまいましょう。
自宅での調理と比べて、キャンプではどうしても食材が傷みやすいため、生ものは可能な限り加熱調理して食べることも食中毒大切で重要なポイントです。
クーラーボックスの保冷力を最大限活用する方法については以下の記事をご覧ください。
火事の予防をする
キャンプでは焚き火やバーベキューをする機会が多いため、火の取り扱いと後始末をしっかりしないと火事を起こしてしまうおそれがあります。
このため、安全にキャンプを楽しむためには火事の予防にも留意することが大切です。
キャンプにおける火事予防の主な対策は以下のとおりです。
焚き火をしていると火の粉等が舞って地面に落ちます。
火の着いた木っ端等が地面に落ちると、自然の地面を傷めてしまう他、地面の落ち葉等に着火して火事を招くおそれがあります。
このため、焚き火をする際は焚き火シートを使用するようにしましょう。
また、焚き火にしてもバーベキューにしても、火が着いている間は火のそばをはなれないようにしましょう。
人が見ていない間に強風で火が荒れて何かに燃え移る等のトラブルが発生した場合に、火のそばに誰もいないと初期消火の対応が遅れてしまい、大事に至るおそれがあります。
焚き火等を安全に楽しむためにも、火が着いている間はそばで見ていることが大切です。
そして以外と忘れがちなのが、消火後の残り火確認です。
炎は一度消えても、燃焼継続の条件(火だね、可燃物、酸素)が揃っていれば再び火が着く可能性があります。
完全に消化したことを確認しなかったため、知らないうちに焚き火の炎が復活していた!といった事態は非常に危険でです。
このため、焚き火にしてもバーベキューにしても、消火後の残日確認はしっかりと済ませておきましょう。(消火後30分程度は見ておくと安心です)
キャンプで焚き火を安全に楽しむためにも、火の取り扱いには十分注意しましょう!
焚き火のやり方や片付けについては以下の記事をご覧ください。
キャンプ道具は正しく使用する
キャンプの道具を正しく使用することも、キャンプを安全に楽しむために重要なポイントです。
例えば、組み立て式のコットの組み立てが不十分なままコットの上に載って体重をかけてしまうと、コットが壊れて崩れてしまい、上に乗った人もケガをするおそれがあります。
また、テントやタープでペグダウンが不十分な状態で強風に煽られると、共有に撒けてテントやタープのポールが倒れてきてケガをするおそれがあります。
正しく使用している分には、非常に便利で心強い存在ですが、使い方を間違えてしまうとケガのもととなります。
キャンプギアを使用する際は、取扱説明書をよく読んで正しく使用しましょう。
交通事故を予防する
キャンプだけでなく日常生活全般でも言えることですが、キャンプでの交通事故にも注意が必要です。
キャンプ場は車で訪れる場所がほとんどなので、当然キャンプ場内もたくさんの車が行き交います。
このため、キャンプ場内で運転する際は歩行者に注意して徐行して運転するとともに、歩行者である場合は車に注意して行動することが大切です。
また、キャンプ場への車での行き帰り中においても注意が必要です。
特に、車のルーフキャリアを使用して荷物を運ぶ際は、ルーフキャリア上の荷物の落下防止処置を入念にしておくことが大切です。
万一、高速道路上でルーフキャリアの荷物を落としてしまうと大事故を引き起こすそおれがあります。
このため、キャンパー自身の責任で、積載物には落下防止処置を施しましょう。
キャンプにおすすめなルーフキャリアの選び方については以下の記事をご覧ください。
防犯対策をする
他者からの被害はあまり考えたくないですし、被害に合わないに越したことはないのですが、ことが起きてしまってからでは遅いので、しっかりと防犯対策をしておくことをオススメします。
キャンプでの主な防犯対策は以下のとおりです。
盗難は持ち主の目に触れない場所や状況で起こる可能性が高いため、就寝時はなるべく車の中やテントの中にキャンプギアをしまい、車には鍵をかけておきましょう。
就寝時に、どうしても車内やテント内にしまうことのできないキャンプギアについては、防犯ブザーを取り付けておくと、万一の場合にもアラームによって犯人を退けることができます。
また、夜通しテント外に置いておくキャンプギアについては、ペグダウン等により固定しておくことも防犯対策として有効です。
ただし、夜中にペグダウンするのは他のキャンパーさんにも迷惑がかかるので、ペグダウンする場合は日中に済ませておきましょう
就寝中やテント内に不在の際に、テント内に侵入されるのを防ぐために、テント入口のファスナーをダイヤルロックや南京錠等で固定しておくことも有効な防犯対策です。
起きてほしくないことですが、起こってからでは遅いので、心配な場合はロックしておきましょう。
まとめ
- キャンプに潜む7つの危険は「動物等からの被害」、「雨や風による被害」、「食中毒による被害」、「火事による被害」、「キャンプ道具の取扱い不備による被害」、「交通事故による被害」、「他者からの被害」
- キャンプを安全に楽しむための7つのポイント(安全確保の対策)は「動物等の対策をすること」、「雨や風の対策をすること」、「食中毒の対策をすること」、「火事の予防をすること」、「キャンプ道具は正しく使用すること」、「交通事故を予防すること」、「防犯対策をすること」
本記事が、キャンプを安全に楽しむためのポイントでお悩みの方にとって少しでも参考になれば幸いです
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