コーヒー豆の種類を5分で徹底紹介!コーヒーベルト各国の銘柄特徴まとめ

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「コーヒー豆にはどれくらい種類があるの?」

「コーヒーの銘柄ごとの味や特徴が知りたい!」

「自分好みの銘柄を知りたい!」

こちらの記事はそのような疑問などを持たれている方に向けて書いています。

「ブルーマウンテン」や「キリマンジャロ」、「マンデリン」など有名なコーヒー銘柄がたくさんありますが、世界全体でみるとコーヒー銘柄にはどれくらいの種類があるのでしょうか。

また、コーヒーは銘柄によって酸味が強いものや苦味が強いもの、コクがあるものや香りが良いものなど特徴がさまざまです。

こちらの記事では、世界各国のコーヒー銘柄ごとの特徴について紹介しています。

この記事がオススメな人
  • 世界各国のコーヒー銘柄の数が知りたい人
  • コーヒー銘柄ごとの味や特徴が知りたい人
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この記事を読むことでこんなことが出来るようになります
  • 世界各国のコーヒー銘柄の数を知ることができる
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コーヒー豆はどのようにつくられるの?

コーヒー豆

そもそもコーヒー豆はどのようにして我々消費者のもとに届くのでしょうか。

実はコーヒー豆はある植物の種子から作られます。植物の名前は「コーヒーノキ」です。

コーヒーノキに成る「コーヒーの実」が収穫され、精製の過程でコーヒーの実の外皮、果肉、内果皮(パーチメント)、銀皮(シルバースキン)が取り除かれます。

精製の過程で残ったシルバースキンまで取り除かれたものがコーヒーの生豆です。

生豆が焙煎されたものが消費者のもとにコーヒー豆として届きます

(自家焙煎する場合は生豆(焙煎前のコーヒー豆)ももちろん調達可能です)

コーヒーの実は以下のような姿をしています。

コーヒーの実
コーヒーの実
なむ
なむ

チェリーのような形をしていますね

熟したコーヒーの実は写真のように濃い紅色をしているため、「レッドチェリー」と呼ばれることもあります。

コーヒーはアカネ科に属する多年生の灌木であり、熱帯地方を中心に約6000種が分布しています。

アカネ科コーヒー属はおよそ40種類あり、そのうち消費されるコーヒー豆となるものはアラビカ種、カネフォラ種(ロブスタ種)、リベリカ種の3種類です。

なむ
なむ

この3種類は「コーヒーの栽培3原種」と呼ばれています

特にアラビカ種(エチオピア原産)生産量はコーヒー豆の世界総生産量のおよそ7割を占めています

コーヒーの栽培3原種の特徴は以下のとおりです。

アラビカ種カネフォラ種(ロブスタ種)リベリカ種
生産量コーヒー豆の世界総生産量のおよそ7割コーヒー豆の世界総生産量のおよそ3割ごく少量
豆の形状扁平した楕円形状丸みのある楕円形状丸みのある楕円形状
豆のサイズが大きい
味と香り酸味が強い
花のようなやわらかな香りがある
酸味が弱く苦味が強い
香ばしい香りがある
苦味が強い
栽培高度高地(800m~1500m)低地(~800m)平地や低地
栽培温度15℃~24℃(低温や高温は不適)24℃~30℃(高温に強い)15℃~30℃(低温にも高温にも強い)
害虫病気への耐性弱い強い弱い
主な生産国ブラジル、コロンビア、ジャマイカ、エチオピア、アメリカ(ハワイ州)、インドネシア他ベトナム、インドネシア他リベリア、フィリピン、マレーシア他
コーヒーの栽培3原種の特徴

コーヒー豆の原産地

コーヒー豆の原産地についてご紹介します。

コーヒー豆は世界70カ国で生産されており、主に「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道を挟んだ南北回帰線の間を中心としたベルト地帯で生産されています。

なむ
なむ

南北回帰線の間とは「赤道を軸として北緯25度と南緯25度の間」のことを指します

さらに、コーヒーベルトの中でも年間平均雨量1500mm~2000mmで平均気温20℃前後など栽培の条件に適した土地で栽培されます。

コーヒーベルトで生産されるコーヒー豆の原産地域は主に、南米地域、中米・カリブ海地域、アフリカ・中東地域、アジア・太平洋地域に分けられます

地域ごとのコーヒー豆の味わいの特徴は以下のとおりです。

原産地域コーヒー豆の味わい特徴
南米地域酸味・苦味ともにバランスのとれた味
中米・カリブ海地域酸味や渋みのあるものや酸味・苦味・香りのバランスのよいものがある
アフリカ・中東地域酸味が強い特徴があり、加えてコクのあるものや独特の香りのものがある
アジア・太平洋地域苦味が強くコクがあり、香りも豊かなものが多い
原産地域ごとのコーヒー豆の特徴

コーヒー銘柄の種類と銘柄ごとの特徴

コーヒー銘柄 種類 特徴

原産地域ごとの代表的な銘柄と銘柄ごとの特徴について見ていきましょう。

南米地域の銘柄特徴

ブラジルの銘柄

ブラジル サントスNo.2

香ばしさと味のバランスの良さが人気で、ブレンドコーヒーのベースに使用されることも多い銘柄です。

「No.2」というのはブラジルの輸出規格の等級(最高級)を表していて、No.1は存在しません。

焙煎は中煎り~深煎りに向いていて、主にストレート、ブレンド、アイスコーヒーで飲まれます。

なむ
なむ

ブラジルはコーヒー豆の生産量が世界一位です

ブラジル パルプドナチュラル イエローカツアイ種 ロメロ農園

水槽で果皮を剥いたのち、種を自然乾燥させるパルプドナチュラルという方法で精製されるためこのような名前がついています。

良質な酸味に加えてコクが強い銘柄です。

焙煎は浅煎りでも深煎りでも飲まれています。

コロンビアの銘柄

コロンビア スプレモ

豊かな酸味とコクがあり、やわらかな味わいの銘柄です。

焙煎は中煎り~深煎りに向いていて、主にストレート、ブレンド、カフェオレ、アイスコーヒーで飲まれます。

エメラルドマウンテン

甘い花のような香りがあり、深いコクと適度な酸味、やわらかな苦味が特徴の銘柄です。

焙煎は中煎りに向いていて、主にストレート、エスプレッソ、アイスコーヒーで飲まれます。

なむ
なむ

市販のコーヒーでも「エメマン」の愛称で親しまれていますね

ボリビアの銘柄

ボリビア スプレモ ゴチャバンバ

柑橘類を思わせる酸味と豊かなコクを備えた厚みのある味が特徴の銘柄です。

豆はコロンビアの豆に近い形をしています。

焙煎は中煎り~深煎りに向いていて、主にストレート、ブレンド、アイスコーヒーで飲まれます。

中米・カリブ海地域の銘柄特徴

ジャマイカの銘柄

ブルーマウンテンNo.1

コーヒーの王様」と称される銘柄です。

香り、コク、味のバランスが絶妙で、なめらかな舌触り、フローラル系の香りとまろやかな味が特徴です。

焙煎は中煎りに向いていて、主にストレートで飲まれます。

ハイマウンテン

ブルーマウンテンに次ぐグレードの銘柄です。

芳醇な香りとまろやかな苦味、適度な酸味が特徴です。

焙煎は中煎りに向いていて、主にストレート、ブレンドで飲まれます。

ハイマウンテン ピーベリー

1本の木から10%ほどしか収穫されない丸みを帯びた形の豆が特徴の銘柄です。

丸い形状をしていることから均一に焙煎されやすいため豊かな香りがあり、コクと甘味があります。

焙煎は中煎りに向いていて、主にストレートで飲まれます。

キューバの銘柄

クリスタルマウンテン

キューバNo.1ともいわれる大型の豆が特徴の銘柄です。

水晶が採れる山岳地帯で収穫されるためクリスタルマウンテンと名付けられています。

まろやかな香りと柔らかな酸味、苦味があります。

焙煎は浅煎り~中煎りに向いていて、主にストレート、ブレンドで飲まれます。

なむ
なむ

日本でもなじみのある銘柄ですね

ドミニカの銘柄

ドミニカ バラオナ

豊かなコクと酸味が特徴の銘柄です。

熱の通りが良く均一に焙煎されやすいため豆の煎りムラが起きにくいです。

焙煎は浅煎り~中煎りに向いていて、主にストレート、ブレンドで飲まれます。

グアテマラの銘柄

グアテマラSHB

香りが豊かで苦味があり、強い酸味が特徴の銘柄です。

焙煎は中深煎りに向いていて、主にストレート、ブレンド、エスプレッソで飲まれます。

エルサルバドルの銘柄

エルサルバドル パカマラ種

ほのかでバランスの良い酸味と苦味、甘味が特徴の銘柄です。

大粒で均整のとれた豆をしています。

焙煎は中深煎り~深煎りに向いていて、主にストレート、ブレンドで飲まれます。

なむ
なむ

エルサルバドルは中南米で最も国土の小さな国であり、地震が多く勤勉な国民性から「中南米の日本」と呼ばれていたこともあるそうです

メキシコの銘柄

メキシコ アルトゥーラ

酸味と苦味のバランスが良くさっぱりとした味わいが特徴の銘柄です。

焙煎は中深煎り~深煎りに向いていて、主にストレート、エスプレッソ、アイスコーヒーで飲まれます。

パナマの銘柄

パナマ ボケテ エスメラルダ農園 ゲイシャ種

レモンなどの柑橘系のフルーティさが特徴の大変人気のある銘柄です。

また、生産量が少なくかなり希少な銘柄です。

焙煎は中深煎りにするとより香りが引き立ちます。

アフリカ・中東地域の銘柄特徴

タンザニアの銘柄

キリマンジャロ AA

適度な酸味、コクがありやわらかな味わいが特徴の銘柄です。

焙煎は中深煎り~深煎りに向いていて、主にストレート、エスプレッソ、アイスコーヒーで飲まれます。

焙煎は中深煎り~深煎りに向いていて、主にストレート、カフェオレ、エスプレッソ、アイスコーヒーと幅広い方法で飲まれます。

エチオピアの銘柄

モカハラー

独特の香りと強めの酸味が特徴の銘柄です。

焙煎は中深煎りに向いていて、主にストレート、ブレンド、アイスコーヒーで飲まれます。

なむ
なむ

エチオピアはコーヒーの母国といわれており、野生のコーヒーノキが自生しています

イエメンの銘柄

モカマタリ

芳醇な香りと酸味、やわらかな苦味が特徴の銘柄です。

ヨーロッパで古くから親しまれており、日本でもよく知られている銘柄です。

焙煎は中深煎り~深中煎りに向いていて、主にストレート、カフェオレ、アイスコーヒーで飲まれます。

アジア・太平洋地域の銘柄特徴

インドネシアの銘柄

マンデリン・アラビカ

豊かな香りがあり、強い苦味とコクが特徴の銘柄です。

高品質な銘柄であり、ブルーマウンテンが登場するまでは味わいが世界一の銘柄として親しまれてきました。

焙煎は中深煎りに向いていて、主にストレート、ブレンド、エスプレッソで飲まれます。

なむ
なむ

市販のものもたくさんあり、喫茶店やカフェでもよく目にする親しみのある銘柄ですね

トラジャ

芳醇な香りと独特な強い苦味が特徴の銘柄です。

焙煎は中深煎り~深煎りに向いていて、主にストレート、カフェオレ、アイスコーヒー、エスプレッソで飲まれます。

アメリカ(ハワイ)の銘柄

ハワイコナ エクストラ ファンシー

豊かな香りと独特の酸味、しっかりとしたコクが特徴の銘柄です。

火山灰質の土壌で栽培されるためミネラル感に満ちていて、バターのようなテイストがあります。

高品質であり、作付面積が小さく世界のコーヒー生産量の0.1%にも満たないことからブルーマウンテンに匹敵するほどの高値で取引されます。

焙煎は中煎りに向いていて、主にストレートで飲まれます。

ベトナムの銘柄

ベトナムロブスタ

香ばしい香りと強い苦味が特徴の銘柄です。

日本にはインスタントコーヒーや缶コーヒーの原料としても輸入されています。

焙煎は中深煎りに向いていて、主にミルクコーヒー、ストレート、アイスコーヒーで飲まれます。

なむ
なむ

ベトナムはブラジルに次いでコーヒー豆の生産量が世界二位です

好みの銘柄に出会うコツ

上述のとおり地域によってコーヒー銘柄にはさまざまな特徴があります。

味の決め手となる苦味、酸味、コク、香りについては強弱だけでなくユニークさも含まれるため、一度飲んでみないと分からないことが多いです。

自分の好みのコーヒー銘柄を見つけたい方には、色んな銘柄のコーヒーを実際に飲んで、味を比べてみることをオススメします。

Post CoffeeやTAILORED CAFE online storeでは自分の好みに合うコーヒーが見つけられる「コーヒー診断」ができます。

数分でできるので、是非一度やってみてください。

INICコーヒーはパッケージが可愛らしいためファンが多く、ギフトでも喜ばれます。

まとめ

  • 消費されるコーヒー豆はアラビカ種、カネフォラ種(ロブスタ種)、リベリカ種の3種類
  • コーヒー豆は「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道を挟んだ南北回帰線の間を中心としたベルト地帯で生産されている
  • コーヒーベルトに属する地域は南米地域、中米・カリブ海地域アフリカ・中東地域アジア・太平洋地域
  • 地域ごとに味や香りなどさまざまな特徴の銘柄がある
  • 自分に合った味に出会うにはいろいろな銘柄のものを飲み比べることがオススメ

コーヒーの「コク」の詳細については以下の記事をご覧ください。

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